戸建て2F玄関から階段下までの石タイルをリフレッシュするご依頼。エフロと汚れと白ペンキ(?)を落としてコーティングで美観の維持を目指します。
まずは2023年11月現地調査に行かせていただきました。
全体的に白が目立ち、手摺の塗料なのか階段の端に多く付いています。目地からのたれ(階段立面)と割れから噴出してい塊のエフロ。それと塗料。タイル部分は落ちても目地の塗料は落ちにくくなっています。
また、タイル端の黒ずみ汚れとカビや苔で黒くなった目地は色が戻るかも気になるところ。
さぁ~リフレッシュするのにどのような洗剤を使うか色々試してみました。
調査の結果、全行程2日間で作戦を検討。1日目は洗いと目地着色、2日目はコーティングで作業の段取りを組み立てていきます。
1日目工程
施工当日、外は寒いですが、おかげ様で雨も降らず何とか施工できそうです。
1.玄関ドアを養生
2.全体を洗う
3.エフロの除去
薄めた強酸性薬剤で全体のエフロ除去。取れない部分は「原液を刷毛塗る⇔ケレンやペン型サンダーで削る」を繰り返します。割れ部分にはエフロ止めの応急処置。UV接着剤で割れ部分をカバーし雨水の侵入を防ぎます。
4.洗い流す
5.白い塗料を除去
シンナーで拭き取ります。石タイルのは取れるが目地部分はやはり取れませんでした。
6.強アルカリ洗剤を使って黒ずみ汚れを取っていく
7.目地の塗装
白塗料が取れないため細い筆を使い目地を1本ずつ塗っていきます。この作業は2日目も続きます。マスキングしていても目地からはみ出しそう。材はJWのオリジナルのカラーGコートです。
ここで1日目が終了。
エフロ塊のペン型サンダー攻撃は効きましたね~。部分的に汚れが落ちないとこは困りました。目地の白塗料が落ちないですね。なかなか簡単にはすませてくれそうにありません。
2日目工程
8.目地塗装
1日目の残り部分を完成させ、ドライヤーで乾かす
9.ストーンコート塗布
階段1段ずつ手作業で平面部分、立面部分ともしっかり塗布します。
10.乾燥
2時間程で指触確認OK、約24時間は水濡れ厳禁です。乾燥中に踏まれないように、テープで「立ち入り禁止」にしておきます。
11.完成
最初の状態と見比べてみてください。
新築の時に、コーティングをしておけば・・・と思ってしまうのですが、その判断はほんとに難しいところです。
今回は、「新築の時のように」・・・とはなりませんが、ある程度までリフレッシュで復活させることができました。仕上がりはご使用状況により異なるので、完全には元には戻りませんでした。
コーティングをしっかり塗布しておけば、汚れた時でも落としやすくなりキレイな状態が保てます。これからは汚れても、簡単なお手入れでキレイさが保てます。外構工事も並行していたのでその職人さんがびっくりされていました。施主様も「わあ~きれいになってるう~」と喜んでいただけて良かったです。