今回のブログで紹介するのは窓フィルムを貼る際に行う「熱割れ計算」についてです。

私自身の勉強も兼ねて色々調べてみました。この『熱割れ計算』(熱割れ判定という場合もあり)は窓フィルムを貼る前には毎回行うんです。なぜかと簡単に説明いたしますと・・・

熱を吸収したフィルムが原因で室内とフィルムを貼ったガラスとで温度差ができてしまい、ガラスにひびが入ることがある」

という現象。実は2024年夏、猛暑の影響で「突然ガラスが割れる」というニュースが度々報道されていました。

特に【網入りガラス】と呼ばれるガラスは熱割れしやすいガラスのようです。

網入りガラスとは・・・

ガラスの中にワイヤーが入っているガラス。ワイヤーにより火災時などにガラスが割れてもワイヤーメッシュが破片を支える為、ガラスが崩壊するのを防ぎます。ワイヤーが高温になると伸び縮みが原因で割れることがあるそうです。

「熱割れ」の発生しやすい環境

(*絶対に熱割れが起こるというわけではありません)

★フロート板ガラスは厚みがある方が熱割れしやすい。

★網入りガラスはフロート板ガラスよりも熱割れしやすい。

★ガラス面積が大きいほど熱割れしやすい。

★ガラス面に部分的に日陰ができると熱割れしやすい。

★カーテンやブラインドがあると、ガラスとの間に熱がこもり温度差が大きくなりやすくなるので無い場合より熱割れしやすい。

対策としてはフィルムを貼りたい窓の様々な使用環境を把握したうえで「熱割れ判定依頼」をするのが望ましいんですね。

ガラスの熱割れ試算書

上記のようにメーカー様へ依頼し「熱割れ計算」をしていただいております。写真はフィルムメーカー様から送っていただく書類です。

事前に様々なデータを入力することにより「熱割れ計算」をしてもらえます。

では具体的にどのようなデータを入力するかといいますと・・・。

①地域・窓の方角
②ガラスの種類、ガラスの設置状態(垂直か角度がついているか)、ガラスの厚み(厚みを測るメジャーのようなものがあります)


③ガラスのサイズ(寸法)と面積。
④夏・冬のおおまかな室温。
⑤影の状態。
⑥カーテン・ブラインド等の有無とガラスからの距離。

などメーカー様によって違いはありますが、共通の項目はこんな感じです。

あとはこのデータにプラスで施工したいフィルムの品番を入力します。

そうすると「熱割れ計算」をしてくれてリスクが低いかどうか(施工可能かどうか)を判定
してくれます。

リスクが低いからといって「熱割れ」がおきないという保証ではありません!

また他に施工可能なフィルムの品番なども明記されています。

今は窓フィルムもネット通販やホームセンターなどでも手軽に購入可能です。価格が割とお手頃な品もありますが、熱割れリスクについても確認をすることは大事です。せっかく施工するならリスクを減らし長く使用できるものを選びたいですね。

また、窓の種類によっては施工不可な種類のフィルムもありますので、そちらも併せて確認されると良いとおもいます。

ご紹介したガラスのほかに3つほどよく使用されているガラスをご紹介しておきます。

①すりガラス
②型板ガラス
③複層ガラス

これらのガラスは「熱割れ計算」はもちろんのこと、内貼りや外貼りなどの貼り方やフィルムの種類によっては貼れない物もありますので、必ずご確認ください。



▼お困りの方はお気軽にお問い合わせください

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